小田山会頭の新年ご挨拶文を掲載します

 

 

 新年あけましておめでとうございます。
 会員の皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。又、日頃より柏商工会議所の事業活動に格別のご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 我が国の経済は長期にわたり低インフレ低成長が続き、賃金も低水準で伸び悩みが続いてきました。しかし、一昨年のマイナス金利解除から金利のある実体経済への転換や昨年春闘における平均5. 25%の賃上げといった指標が示すように、賃金と物価の好循環に向けた兆しが明確になってきております。しかしながら、その一方では物価上昇に賃金上昇が追いついておらず、生活者として実感する実質賃金の確実な上昇を見通せないことは日本経済にとって大きな課題であると言えます。
 デフレマインドを完全に払拭し、経済活性化に向けた好循環の基盤を整えるためより一層の企業努力が求められていると考えます。
 又、他方で少子高齢化の急速な進行という構造的課題にも直面しております。団塊の世代が75歳以上となる中、柏市内事業所においても後継者不足が深刻化してきております。事業承継は待ったなしの喫緊の課題として一層顕在化しています。柏市経済の基盤を支えて行く上でも『事業承継税制の特例措置の恒久化』については、強く国に対して日本商工会議を通じ要望してまいりたいと考えます。
 事業承継を契機として、次世代の担い手が新たな発想で企業変革やデジタルシフトを進め、長年に渡り蓄積された知恵やノウハウ、のれん 地域での信頼と組み合わせる事で、より強く魅力ある企業へと生まれ変わる事ができると信じております。
 昨年も申し上げましたが、柏市のもつポテンシャルは千葉県のどの地域と比べても抜きん出ている街であります。都心へのアクセスの良さ、豊かな教育環境、研究環境、業と住宅エリアが調和した高い都市機能、自然災害の少なさを背景に、引き続き発展の余地を大きく秘めております。
 特に『柏の葉スマートシティ』を中心とした先端技術の活用や都心から一番近い自然湖沼である手賀沼の観光資源としての活用を含め、新たな街の活力となる動きに注視して行く必要があります。
 この様な社会経済の転換期において、地域企業が発展の機会を確実に捉えていくためには、迅速な情報共有と行政、大学、産業界との連携がますます重要であると考えます。
 柏商工会議所といたしましては、本年以降この課題解決の為に会員企業へのより一層の支援強化を図ってまいります。資金繰りの相談、経営改善、事業承継、販路開拓、材確保など多様な経営課題に対して、経営指導員の資質の向上、伴走型支援の強化を含め実効性のある支援体制を整えてまいります。
 又、小生が昨年11月の臨時議員総会におきまして、三期目の就任にあたり取り組むべきアクションプランを申し上げました。第一に、デジタル化のより一層の推進とAIの活用による生産性向上をはかるべくDX推進事業委員会の設置、第二に、柏駅を中心に現在色々な面で動向が注視されている今後の街の将来像を含め柏市の街の未来像を提案する柏まちづくり委員会の設置、これには柏駅周辺のプランニングの提案、柏市観光資源の開発(特に手賀沼水辺の開発)さらには柏駅と柏の葉キャンパス駅周辺とのハードとソフト面での連携を中心に検討を行ってまいります。三に、地域連携と次世代育成です。柏市、千葉県、各種団体との協力をより一層深めるとともに、若手経営者、女性経営者の育成、創業、スタートアップ支援、企業誘致にも注力し、地域経済の持続可能な発展に資する基盤づくりを推進します。
 さらに柏市では、市内に2つの経済団体が存在する事により地域分断の面があり、統一性、効率性に問題があると考えます。併合することでより一層の地域経済の底上げが図られると考えます。
 これらの役割を果たすためには、我々役員と会議所職員が協力して会議所の機能強化が不可欠であります。会員増強やPR広報活動の強化、青年部女性会の活動推進、会館管理収入や保険共済などの収益事業の拡大強化、デジタル化の推進、職員の能力開発、待遇向上、経営支援体制の強化に取り組んでまいる所存です。
 結びに、会員皆々様の益々のご繁栄とご健勝を心より祈念申し上げるとともに、本年もかわらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。