柏市中心市街地活性化協議会設立趣意書

 柏市は、昭和44年に施行された「都市再開発法」第1号の指定を受け、昭和48年柏駅東口に日本初のペデストリアンデッキに接する柏そごうが出店し、柏駅西口には高島屋が出店、柏市の中心市街地は、二つの百貨店を擁する街に変貌しました。
以来、商業都市の機能を強め、現在では、商圏人口233万人を擁する常磐線沿線、千葉県北西部を代表する商業都市として発展してきました。

 大店法が廃止され、まちづくり3法の施行に伴い、柏市では中心市街地活性化基本計画を策定し、街づくりに対応してきました。

 その他の対応策として、

  • 柏駅周辺イメージアップ推進協議会(イベント部会、まち環境部会、情報発信部会)、
  • 柏市インフォメーション協会(行政・民間情報の提供、まちのコンシェルジェ)、
  • 柏駅周辺防犯推進協会(ガーディアン・エンジェルス等の防犯組織の支援)

を設立し、柏のイメージアップやイベント情報を発信し、安全で安心できる、ゴミのない、落書きのない、きれいな街づくりを推進してきました。

 現在の柏市中心市街地は、「東の渋谷」などと呼ばれ、ストリートミュージシャンの発祥の地であり、「裏カシ」と呼ばれる地域の出現など「若者の街」として多くのメディアに取り上げられています。中心市街地には、空き店舗が無く、駅周辺の地価も3年前から上昇に転じ、千葉県では最も活気のある街となっています。

 しかし、柏市中心市街地には、小売店舗面積が約15万㎡集積しているにも拘わらず、柏駅から3~4Km圏内の松ヶ崎・大山台地区に6万㎡、風早地区に4万2千㎡の商業集積があり、南柏地区には、平成17年3月、フィールズ南柏9千5百㎡、平成18年5月、イオン柏ショッピングセンター約2万5千㎡が開店し、計4万㎡の商業集積に達しました。

 更に、つくばエクスプレス沿線の柏の葉キャンパス駅に、平成18年11月、ららぽーと柏の葉が約4万2千㎡、おおたかの森駅に、来春、髙島屋系駅前商業施設が約4万1千㎡で出店の予定であります。 以上のように、短期間のうちに、しかも、至近距離で、あたかも、集中豪雨のように、中心市街地の小売店舗面積を超える出店ラッシュに見舞われる状況にあり、今後の見通しさえつかない、大変厳しい環境にあります。

手をこまねいていては、中心市街地の崩壊は必定であり、中心市街地が空洞化し、大量の空き店舗が発生することも充分予想される状況です。今般、新まちづくり3法の施行に伴って、国の支援を受け、積極的に熱意を持ち総力を挙げて、中心市街地の活性化を図って行かなければなりません。

 ここに、新まちづくり3法のスキームに基づく中心市街地活性化協議会を設立するものです。